令和7年度の行政書士試験を受験しました。記述を除き自己採点で200点越えを達成し、合格発表前ですが独学での合格を確信しています!
学生時代も社会人になっても、私は法律とはまったく無縁の人生でした。そんな私が、仕事や育児の合間を縫って約7か月間、独学で行政書士試験に挑みました。
行政書士試験の合格の秘訣としては、「テキストの多読による法律知識のインプット」と「問題集を解き続けることによるアウトプット」を繰り返すことが重要です。つまり、テキストは何度も繰り返し読むことになるということです。
テキストにはご自身に合う合わないがあり、合わないテキストを選んでしまうと学習効率が悪くなり、せっかく貴重な時間を割いて勉強したとしても、合格が遠のいてしまいます。
「法律の知識ゼロから独学で合格できるの?」…当時の私と同じように不安を抱えている方に向けて、私の合格を支えてくれた3つの基本テキストと、それぞれの「失敗しない選び方・使い方」を解説します。
なぜ3冊?法律初学者がテキスト選びで失敗した話
私はこれまで法律の勉強に触れてこなかったため、最初のテキストでは用語の意味や法律の「お作法」が全く理解できず、最初に買ったテキストで挫折してしまいました。結果的に、自分に合うものを探して3冊も購入することに…。
法律初学者の方は、まず簡単な記載で理解できるテキストから勉強を始めるのが鉄則です。私の経験から、各テキストをどう使い分けたか、順番に解説していきます。

使用したテキストのレビュー
テキスト①:【入門編】行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト
まずは、LEC社から出版されている、「行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト」です。とにかくイラストや図解が多く、簡潔な記載がされているので、法律初学者に向けての書籍です。イメージが付きやすく、サクサク読み進めていくことが出来ると思います。5分冊できるため、テーマごとに分けて持ち運びして勉強しやすいのもポイントの一つですね。
この書籍を一通り読まなかったら、私の合格までの道のりは違ったものになっていたと思います。それだけ私にとっては分かりやすく、学習初期に大変役に立ちました。
また、購入者限定の動画もついてきますが、こちらはテキストを補う形で10分程度の講義が視聴できます。合格に向けて、全てを視聴する必要はありませんが、特に苦手なテーマや気分転換に利用すると効果的です。勉強の息抜きも兼ねて視聴すると良いかと思います。個人的には小ネタ的な内容が多く、全ての講義を視聴していませんが、憲法の講義では面白い小ネタがいくつかありました。
ただし、初学者に難しいテーマ(譲渡担保権や根抵当権など)は省略されているため、合格に向けての次なるステップとして、次から紹介するテキストを追加で購入することをオススメします。
テキスト②:【主力教材】合格革命 行政書士 基本テキスト
ここで説明することが不要なほど、行政書士試験の受験生界隈では有名な「合格革命 行政書士 基本テキスト」ですが、やはりその噂通り、内容・分量ともに申し分ないテキストだと思います。カラーで見やすく、読み進めやすいテキストです。
しかも、本テキストは分冊にも対応しており、持ち運びにも便利で非の打ち所がないですね。この一冊で十分だと思います。私自身、このテキストを最終的に目次を見ただけで重要論点の概要を説明できるまで何度も読み込みました。私は費用を抑えるため、分冊できない2023年度版を中古で購入しましたが、分冊対応の最新版を選ぶことを強く推奨します。持ち運びやすさは、忙しい独学者にとって重要な要素です。
テキスト③:【復習・中上級者編】出る順 行政書士 合格基本書
最後に紹介するテキストが何を隠そう、私が最初に購入したテキストです。各テーマが見開きで完結するシンプルな構成のテキストです。私の独学の核した肢別過去問題集とリンクしており、気になった内容をテキストで調べられるようになっています。
ただし、良くも悪くも見開き完結とするあまり、記載内容が条文そのままという内容も多く、法律初学者には少々読みづらいと思います。実際、法律初学者の私も挫折しました。。。
しかし、このテキストは大変シンプルな構成のため、無駄がなく、合格に必要な内容しか記載されていないため、法律の知識がある方、または学習が進み基礎知識が定着した方の直前期の最終確認や高速復習に使うのが、このテキストの真価を発揮する使い方だと思います。
結論・まとめ
【結論】法律知識ゼロから合格を目指すための推奨ルート
最初の一冊目(入門編): 『行政書士 合格のトリセツ 基本テキスト』で全体像と用語のイメージをつかむ。
実力養成(メイン教材): 『合格革命 行政書士 基本テキスト』を主力教材として、知識を深める。
直前期(復習・確認用): 『出る順 行政書士 合格基本書』で知識を高速チェックする。
皆様の行政書士試験合格に向けてのご参考になれば幸いです。
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