【独学合格者が語る】仕事・育児と両立!7か月独学合格を導いた最強の3冊(問題集・判例集・記述式)

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フロル行政書士事務所(令和8年4月上旬開業予定)

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私は仕事・育児と両立しながら、わずか7か月間の独学により行政書士試験に合格することができました。行政書士試験は範囲が広く、教材選びで迷う人が多いです。また、時間が限られた中で効率的に学習する必要がある方も多いと思います。

この記事は、「どの教材を選べば合格に近づけるのか」「限られた時間でどう使えばいいのか」と悩むあなたのための羅針盤です。私が実際に使い倒した3冊と、それらを7か月合格に導いた効率的な使い方を全て公開します。

目次

前提知識:独学合格のための試験概要と戦略

行政書士試験の傾向

まず、行政書士試験は、近年10%程度の合格率となっていますが、内容は難化の傾向にあります。行政書士は「街の法律家」と呼ばれることもありますが、法律家としての能力を問う方向にシフトチェンジしており、特に法令科目を重視し、難化している傾向にあります。いわゆる**法的思考力(法律を使いこなす力)**を試すような問題が増えており、過去問を暗記するだけでは合格の基準には達しない状況です。

こうした状況を踏まえれば、法令科目の基礎をしっかりと固めた上で、その法令の条文や判例から結論を導き出すだけの応用力を身につけていく必要があります。

行政書士の試験範囲と出題形式

行政書士試験は、試験範囲が定められています。①行政法、民法を中心とした法令科目と②行政書士の業務に関し必要な基礎知識が出題されます。各テーマ別の配点はグラフのようになっており、特に行政法と民法の配点が大きいことが分かります。

行政書士試験の出題形式は①5肢択一式(1~5の選択肢から正解を選ぶ)、②多肢選択式(文章中の空欄に入る語句を20の語群の中から選ぶ)、③記述式(問題に対する解答を40字程度で記述する)の3つの形式で出題されます。そして、配点は以下のようになっており、5肢択一式の配点が大きくなっています。

出題形式配点特徴
5肢択一式216点最重要科目として重点に置くべき
多肢選択式 24点憲法1問、行政法2問 条例/判例の正確な知識が問われる
記述式 60点行政法1問、民法2問 部分点確保が重要

行政書士試験合格に向けた勉強方法と戦略

ここまで見てきた通り、行政書士試験では、行政法と民法の配点が圧倒的に大きいため、この2科目を中心に学習するべきです。特に限られた時間の中で、この2つで可能な限り多くの点数を取る学習が求められるのです。

また、出題形式の面では、5肢択一式で確実に点数を取ることが最重要です。学習の初期段階は、5肢択一式の問題が解けるようになることがまずは重要です。

一方で、学習が進んできたら、基本的な条文等の語句を「書けるようになる」ことを意識して学習することをおすすめします。これにより、多肢選択式や記述式の問題に対応しやすくなるだけでなく、頭の中が整理され、知識が定着することにより、択一式の問題も効率的に解けるようになります。

【本題】独学合格者が選んだ!本当に役立った問題集・参考書3選

私は合格に向けて、肢別問題集を中心に学習を進め、自分の弱点箇所と感じた判例や記述について、以下の問題集や参考書を買い足しました。その中で、特に有効だった書籍について紹介します。

出る順行政書士 良問厳選 肢別過去問題集:合格の土台!10周以上した「知識定着の基礎!」

独学で行政書士試験に挑む方は、とにかく肢別問題集を徹底的に行ってください!

行政書士試験を独学で挑む方は、とにかく肢別問題集を徹底的に行ってください。候補となるのは「合格革命シリーズ」もしくは「出る順行政書士シリーズ」となります。どちらを選んでも、質・量ともにどちらを選んでも問題ない問題集ですが、私は「出る順行政書士シリーズ」の肢択過去問題集を購入して学習しました。

私も「合格革命シリーズ」と悩みましたが、「出る順行政書士シリーズ」を選んだ理由は以下の2点です。

理由①:全問アプリ付きでスキマ時間を完全活用

「出る順行政書士シリーズ」の肢別問題集は全2800肢をスマートフォンやタブレットのアプリで学習できるのが特徴です。つまり、いつでもどこでも学習できるということです。

分厚い問題集を持ち運べない通勤電車内や会社の休憩時間など、問題集を開きづらい場面での学習にアプリを活用しました。アプリでは点数記録機能があり、弱点箇所を把握しやすいため、苦手潰しの学習に非常に有効でした。

特に配点の大きい民法と行政法については、アプリと本を連動させ、10周以上は周回しました。

理由②:本番環境を意識したストイックな学習

「合格革命」の肢別問題集は、問題文の一部に下線が引いてあります。これは学習初期の理解を促進する効果があるかもしれませんが、本試験ではわざわざ正誤を判断する箇所に下線が引いてあるはずもありません。本番の試験を意識した学習段階になったとき、逆にその下線が邪魔になると考え、「出る順行政書士試験シリーズ」を選択しました。

合格のための使い方:知識の精度を上げる連携学習

試験合格に向けて重要なのは、全ての問題の解答と解説が浮かぶようになるまで、肢別問題集をひたすら繰り返し解き、知識の精度を上げることです。

これは、単に問題を解き続けるだけでなく、問題集で疑問に思った点をテキストで確認したり、判例集を確認することで、正解への精度を上げていく努力が必要だということです。正しいインプットとアウトプットを何度も繰り返すことが、知識定着に何より不可欠です。

みんなが欲しかった! 行政書士の判例集:中盤〜終盤で伸び悩みを解消する「知識の深掘り」

近年の行政書士試験の法令科目では、判例の知識を問う出題の比重が高まっています。具体的には、「判例に照らし、正しいもの(誤っているもの)はどれか」などの正誤を問う問題が増え、判例の内容まで問うような問題が増えています。

近年の判例の問題のレベルが上がっている傾向を踏まえれば、問題を解く際に、判例を一度でも見たことがあるかどうかで点数が大きく変わってきますし、問題を解くスピードも速くなるため、試験時間に余裕を持って臨むことができるようになるといった効果があると思います。

理由①:結論だけでなく「理由」まで深く理解できる

みんなが欲しかった! 行政書士の判例集では、重要判例について判例のポイントとそれについての判旨(結論)に加え、詳細な解説が分かりやすく掲載されています。これにより、判例の結論だけでなく、なぜその結論に至ったかという理由まで理解することができるため、記憶に定着しやすく、また読んでいても楽しみながら学習することができました。

理由②:合格のための使い方:伸び悩んだらすぐに参照

判例を一度でも見たことがあるかどうかで点数が大きく変わってきますし、問題を解くスピードも速くなります。

この判例集は、肢別問題集で行き詰まった時や、模試の試験で判例の点数が伸び悩んでいるなど、学習の中盤~終盤に学習をすると、特に効果を感じることができると思います。ちなみに、私は全体を2周ほど読み、最新の判例や重要だと感じた判例を試験前に改めて読み直しました。

出る順行政書士 40字記述式・多肢選択式問題集:満点狙いより「部分点」を確実に取る戦略

初学者の方は、記述式の問題集を一冊購入しておくことをオススメします。記述式の点数の取り方や傾向を学んでおいた方が良いからです。

記述式対策の基本戦略:「満点を狙わない」

限られた時間の中で独学する方は、記述式を確実な得点源として期待しすぎるべきではありません。満点を狙うほど記述式に力を入れる必要はありませんが、記述式でも部分点を取るといった得点を狙う姿勢を持つことは忘れてはいけません。

記述式を深追いしない方が良い理由として、以下の傾向があるからです。

 ①表現の壁:初学者にとって何を書くべきか40字程度で表現することが難しい
 ②暗記の壁:条文をそっくりそのまま記載しなければならない場合がある
 ③採点の壁:採点基準が不明確(点数調整に使われている可能性がある)

合格のための使い方:択一知識の補強として活用

条文を全てそのまま書くことはできなくても、一部を書くことさえできれば、部分点は狙っていけます。そのため、記述式の問題を意識して、条文等の用語や有名な語句を暗記するようにしましょう。

私が「出る順行政書士シリーズ」の記述式の問題集を使って良かった点は、択一式にも役立つ周辺知識が得られる点です。本書は記述式の問題をベースにしながらも、その解説がかなり詳しく記載されており、周辺知識も学ぶことができるため、ある程度学習が進んでいたとしても、「知らなかった」という記載があり、知識の抜け漏れ補強にかなり重宝しました。

基本的には、記述式の問題集は行政書士試験の問題のクセや傾向を把握するという使い方にすべきというのが私の結論です。私は3周ほど、記述式の問題集を学習し、語句の暗記を行いました。

まとめ:独学合格へのマインドセット

私が7か月間の独学で行政書士試験に合格できたのは、これらの問題集の「全てを吸収するつもりで学習する!」、「絶対に今年の行政書士試験で合格する!」という強い意識で学習したからです。

行政書士試験は広大な範囲ですが、正しい教材を選び、正しい方法で努力すれば、必ず独学でも合格できます。まずは今日から、あなたの勉強スタイルに合う一冊を選んで、1周目を最後までやり切ることに集中しましょう!

次回は私の独学での合格までの具体的な7か月間の学習スケジュールについて紹介したいと思います。お楽しみに!

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