✏️ この記事の執筆者
フロル行政書士事務所(横浜)
許認可・会社設立・補助金申請・相続のご相談は
🌸 フロル行政書士事務所の公式サイトへ

「行政書士試験に合格したはいいけれど、次に何をすればいいのか分からない」
「登録の手続きって、いつまでに、何を準備すればいいの?」
「開業するにも、何から手をつければいいのか見当がつかない」
行政書士試験に合格した直後は、達成感と同時に、こうした戸惑いを感じる方がとても多いです。実は、試験に合格しただけでは、まだ「行政書士」を名乗って仕事をすることはできません。合格後に行政書士会への登録という手続きを経て、はじめて正式に行政書士として活動できるようになります。
今回は、行政書士試験合格から実際に開業するまでの流れを、STEPごとに整理してご紹介します。
所長 フロル合格発表を見た瞬間はガッツポーズでも、その後は意外とやることが山積みなんです(笑)。順番に一緒に整理していきましょう!
行政書士試験は例年11月第2日曜日に実施され、合格発表は翌年1月下旬です。合格発表と同時に、合格証の郵送や、日本行政書士会連合会・各都道府県行政書士会のウェブサイトで登録手続きの案内が公開されます。
行政書士として業務を行うためには、試験合格に加えて都道府県行政書士会を経由した「行政書士名簿への登録」が必須です。登録をしないまま「行政書士」を名乗ったり、業務を行ったりすることは行政書士法違反となりますので注意しましょう。
試験に合格していても、破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者や、禁錮以上の刑に処せられた者など、一定の欠格事由に該当する場合は登録できません。ほとんどの方には関係のない話ですが、気になる方は、念のため日本行政書士会連合会の登録要件を確認しておくと安心です。
登録申請書、誓約書、履歴書、事務所の使用権原を証する書面(賃貸借契約書の写し等)、事務所の写真・案内図、本籍地記載の住民票、身分証明書(市区町村発行、破産者でないことの証明)、合格証の写しなど、書類の種類は多岐にわたります。
自宅を事務所にするのか、テナントを借りるのかを決めます。独立した業務スペースや鍵のかかる書庫が必要になるなど、都道府県会ごとに事務所要件が定められています。
登録を希望する都道府県の行政書士会に、必要書類一式と登録手数料等を添えて提出します。
提出書類の審査に加え、会によっては簡単な面接や対面での手続きなどが実施されます。事務所の実地調査が行われることもあります。
都道府県会での審査を経て、日本行政書士会連合会の行政書士名簿に登録されると、登録証とバッジが交付されます。
登録証の交付をもって、正式に行政書士としての業務を開始できます。職印や事務所の標識を整え、営業活動をスタートさせましょう。
行政書士名簿への登録には、申請書類の提出から登録証の交付まで、一般的に1〜2ヶ月程度かかるといわれています。合格発表が1月下旬にあることを踏まえると、3月頃に登録が完了し、4月から本格的に開業するというスケジュールを組む方が多い印象です。ただし、書類に不備があったり、事務所要件を満たすための調整に時間がかかったりすると、その分スケジュールは後ろ倒しになります。余裕を持って準備を進めましょう。
| 項目 | 金額の目安 |
|---|---|
| 登録免許税 | 30,000円 |
| 登録手数料(日本行政書士会連合会) | 25,000円程度 |
| 入会金(都道府県行政書士会) | 200,000円前後(会により異なる) |
| 会館建設費等 | 会により異なる |
| 月会費 | 5,000〜6,000円程度 |
※上記はあくまで目安であり、都道府県行政書士会によって金額は異なります。登録を予定している都道府県行政書士会の公式サイトで最新の金額を必ず確認してください。
行政書士事務所には、独立した業務スペースや、個人情報保護の観点から鍵のかかる書庫を備えることなど、一定の要件が定められています。自宅を事務所にする場合も、居住スペースと明確に区切られている必要があるなど、基準は都道府県会ごとに異なります。物件を決める前に、登録予定の行政書士会に事務所要件を確認しておくことを強くおすすめします。要件を満たさない物件を契約してしまうと、登録が滞ったり、事務所を探し直したりすることになりかねません。
行政書士としての働き方は、独立開業だけではありません。企業の法務部門などで資格を活かして働く「企業内行政書士」という選択肢もあります。ただし、企業内行政書士として名刺に「行政書士」の肩書を使う場合も、行政書士名簿への登録は必要です。ご自身のキャリアプランに合わせて、開業のタイミングを検討しましょう。
登録証が交付されたら、いよいよ開業準備の総仕上げです。主に以下のような準備が必要になります。
実際にフロル行政書士事務所を開業した際も、「登録さえ終われば、すぐに仕事ができる」と思っていたのですが、職印の発注や事務所の標識の準備、業務用の各種書式の整備など、想像以上にやることが多く、開業までにあっという間に時間が過ぎていきました。特に事務所の設備要件の確認は、物件を決める前に済ませておくべきだったと痛感しています。
登録・開業の手続きが完了しても、すぐに依頼が舞い込むわけではありません。開業当初は売上がゼロという状態が続くことも珍しくなく、営業活動や専門分野の確立、人脈づくりに時間をかける必要があります。
当事務所が実際に開業1か月を迎えた際の振り返りも記事にしていますので、リアルな状況が気になる方はぜひあわせてご覧ください。
行政書士試験に合格してから実際に開業するまでには、①必要書類の準備、②事務所の決定、③行政書士会への登録申請、④審査、⑤登録証交付、⑥開業準備という複数のステップがあります。登録にかかる費用や事務所要件は都道府県行政書士会によって異なるため、早めに情報収集を始めることが、スムーズな開業への近道です。
「自分の場合はどう進めればいいのか分からない」という方は、実際に開業した経験を踏まえて具体的なアドバイスをすることもできますので、お気軽にご相談ください。
本記事は令和8年9月時点の情報をもとに作成しています。行政書士登録の手続き・必要書類・費用は、登録先の都道府県行政書士会や個別の事情により異なる場合がありますので、詳細は必ず日本行政書士会連合会または登録予定の都道府県行政書士会の公式情報をご確認ください。

