行政書士試験の勉強スケジュールの立て方

行政書士試験の勉強スケジュールを手帳に書き込みながら計画を立てているフロルのイラスト

✏️ この記事の執筆者

フロル行政書士事務所(横浜)
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「行政書士試験を受けようと決めたけど、何から手をつければいいか分からない」
「参考書を買ったはいいものの、1年で本当に間に合うのか不安」
「仕事や家事と両立しながら、どうやって勉強時間を確保すればいいんだろう」

行政書士試験の学習を始めようとする方から、こうした声をよく耳にします。合格率10%台という数字を目にすると、なおさら「自己流のスケジュールで大丈夫だろうか」と不安になりますよね。今回は、行政書士試験の勉強スケジュールをどう組み立てればよいか、期間別・科目別に整理してご紹介します。

所長 フロル

私も理系出身で法律なんて無縁でしたが、7ヶ月の勉強でなんとか一発合格できました。今日はその経験もふまえて、スケジュールの立て方をお話しします!

行政書士試験の合格に必要な勉強時間の目安

行政書士試験の合格に必要な勉強時間は、一般に600時間から1,000時間程度といわれています。法律の学習経験がある方であれば600時間前後、法律初学者の場合は800〜1,000時間を見込んでおくと安心です。

この時間数だけを見ると気が遠くなるかもしれませんが、逆算すると1日あたりの必要学習時間が見えてきます。たとえば800時間を6ヶ月(約180日)で確保する場合、1日あたり約4.4時間が必要です。一方、1年(約365日)かけるなら1日あたり約2.2時間で済みます。学習期間の長さは、1日あたりの負担の大きさに直結するということを、まず押さえておきましょう。

学習期間別のスケジュールの立て方

行政書士試験は例年11月第2日曜日に実施されます。逆算して、いつから学習をスタートするかによって、組むべきスケジュールの型は変わってきます。

学習期間1日あたりの目安時間向いている人
1年前〜(12ヶ月)2〜3時間仕事や家庭と両立しながら着実に進めたい人
半年前〜(6ヶ月)4〜5時間ある程度まとまった学習時間を確保できる人
3ヶ月前〜(短期集中)7〜8時間他資格の学習経験があり基礎知識のある人

特に社会人の方には、1年〜半年前からのスタートをおすすめしています。短期集中型は不可能ではありませんが、法令科目のボリュームを考えると、初学者にはかなりの負荷がかかります。

標準的な学習の進め方(STEP形式)

期間の長短にかかわらず、行政書士試験の学習は次の4段階で進めるのが基本です。

STEP1:全体像のインプット(学習期間の40%程度)

まずは民法・行政法を中心に、テキストを1周通読し、法律用語や制度の全体像をつかみます。この段階では細部の暗記にこだわりすぎず、「何がどこに書いてあるか」を把握することを優先しましょう。

STEP2:科目別の演習・過去問演習(学習期間の35%程度)

インプットと並行して、科目ごとに一問一答形式の問題集や過去問を解き進めます。行政書士試験は過去問の焼き直しに近い出題も多いため、過去問演習は合否を分ける最重要工程です。

STEP3:記述式・多肢選択式の対策(学習期間の15%程度)

行政書士試験の記述式問題は配点が高く(60点満点)、ここでの得点が合否を左右します。択一式の知識が固まってきた段階で、記述式特有の書き方(40字程度で要点をまとめる練習)に着手しましょう。

STEP4:模試・総復習(学習期間の10%程度)

直前期には模試を活用して本番の時間配分に慣れるとともに、これまでの学習で弱点だった分野を重点的に復習します。

科目別の時間配分の考え方

行政書士試験は科目によって配点比率が大きく異なります。闇雲に全科目へ均等に時間を配分するのではなく、配点の大きい科目から優先的に時間を割くのが効率的です。

科目配点の目安学習の優先度
行政法112点(全体の約37%)最優先
民法76点(全体の約25%)最優先
基礎法学・憲法36点中
商法・会社法20点低〜中(後回しにしすぎない)
一般知識等56点足切り回避のため一定時間は確保

特に行政法と民法で全体の6割超を占めるため、この2科目に学習時間の半分以上を充てるくらいの意識で問題ありません。

⚠️ 注意点:一般知識等の「足切り」を軽視しない

行政書士試験には、一般知識等科目で一定得点(満点56点中24点、14問中6問程度)に届かないと、法令科目の点数にかかわらず不合格になる「足切り」制度があります。配点は小さくても、対策を後回しにしすぎると致命傷になりかねません。学習の後半だけでなく、序盤から時事問題や文章理解に軽く触れておくことをおすすめします。

💡 ポイント:スケジュールは「週単位」で見直す

1日単位の計画は、仕事の繁忙期や体調不良ですぐに崩れてしまいます。おすすめは、1週間単位で「この週に終わらせる範囲」を決め、多少のズレは週内で調整するという組み方です。月単位の大枠(STEP1〜4のどこにいるか)と、週単位の実行計画をセットで管理すると、途中で挫折しにくくなります。

「平日は仕事で疲れて2時間も机に向かえない日が多かったので、通勤時間に一問一答アプリで演習し、休日にまとめて記述式の練習をする、というメリハリのある形にしました。1日の目標時間にこだわらず、1週間トータルで帳尻を合わせる感覚に切り替えてから、無理なく続けられるようになりました」

まとめ

行政書士試験のスケジュールづくりは、①必要な学習時間から逆算して開始時期を決める、②STEP1〜4の流れに沿って学習フェーズを設計する、③配点の大きい行政法・民法を優先しつつ一般知識等の足切りにも備える、という3つのポイントを押さえることが大切です。完璧な計画を最初から作ろうとせず、週単位で調整しながら進めていく姿勢が、結果的に合格への近道になります。

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免責事項

本記事の内容は、令和8年(2026年)時点の一般的な情報をもとに作成しています。行政書士試験の実施内容・配点・出題範囲は年度によって変更される可能性がありますので、最新の情報は一般財団法人行政書士試験研究センターの公式発表にて必ずご確認ください。また、本記事は学習スケジュールの立て方に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、合格を保証するものではありません。

廣岡 慶之
フロル行政書士事務所 代表行政書士
フロル行政書士事務所 代表行政書士の廣岡慶之です。鉄道会社にて駅工事設計・官公署との調整など安全運行を支える業務に従事。その後、コンサルティング会社勤務を経て行政書士として独立。行政書士のほか、FP・IT資格・簿記を保有し、手続き支援にとどまらない経営・資産形成アドバイスが強みです。「想いを形に。未来を設計する。」をモットーに、起業から人生設計まで伴走型でサポートします。
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